ダックスフントの成長に合わせた飼育方法
ダックスフントの成長に合わせた飼育方法です
成長の段階によってドッグフードも違えば、しつけも違います。
成長の段階によって適切な飼育方法を身につけましょう。
ダックスフントの幼年期
生後2ヶ月〜4ヶ月はまだ混合ワクチンの2回目も終わっていませんので、散歩にもいけません。また食事も成犬とは違いますので、特に健康管理に注意してください。
まずドッグフードですが、1日4、5回与えてください。ドックフードに与えるフードの目安が記載されていますが、ダックスフントの個体により食べる量も違いますのでその固体に合わせて調節してください。
幼年期の場合はドライフードをふやかしたものを与えます。
後半は少しずつ硬めにしていきドライフードが食べれるよう準備をしていきます。
ドライフードが食べれるようになったら、好きなときに好きなだけ食べれるように、常にドッグフードがあるようにします。
生後半年ぐらいまでこのようにしてドッグフードを与えます。たくさん食べさせて太らせてください。
この時期に体を作る基礎ができます。
次にこの時期はよく遊んであげてください。
ペットショップなどからつれてこられて急に一人になってしまい寂しい思いをしています。また、幼年期に遊びを通して社会性を身につけていきます。
おもちゃを使って引っ張りこしたり抱っこしたりして触れ合ってください。ダックスフントとの絆をたくさんの時間を費やして築いてください。
その次に家庭内のものや音に慣らしてください。
掃除機や呼び出しのチャイム、救急車などのサイレンが苦手な犬が多くいます。この時期に鳴らしておかないと無駄吠えをする犬に育ってしまいます。
首輪やリード、胴輪にも家の中でならしていきましょう。初めは嫌がるダックスフントもいますが根気よく慣らしましょう。
ほかには一人で留守番する事にも慣らします。かわいいからといっていつも一緒にいると留守番できない犬になってしまいます。 夜も一人で寝るようにさせます。無駄吠えは近所からの苦情の原因になってしまいますのでこの時期に慣らしましょう。
ダックスフントの少年期
生後3ヶ月から6ヶ月になると、どんどん新しい事を吸収していきます。
ひとつの事だけでなく、物事を関連づけて覚えるようになります。
車の音がしたら飼い主が帰ってきたとか、呼び出し音がしたら誰か知らない人が来るとか、洋服を着たら散歩に行けるなどです。このような関連付けを利用してダックスフントのしつけをする事も有効です。
このころになるとドッグフードを食べる量も増えてきます。
ダックスフントも人間の子供と同じで、この時期の食生活が大人になってからの体作りをしますので、きっちりとした子供用のドッグフードを与えるようにしましょう。
この時期はどんなものにも興味を持ちます。
たくさんの時間をかけて遊んであげましょう。散歩も同じようにきっちりとしましょう。ダックスフントは小型犬の中でも運動量が必要な犬種です。
そして、散歩から帰ったら体のケアも怠ってはいけません。
室内とは違い外には危険もいっぱいです。ちょっとした怪我であっても毎日からだのケアをしていれば気づく事ができます。ブラッシング、濡れタオルで体を拭く、つめ切り、耳掃除、シャンプーなど必要に応じて行ってください。
足の裏は怪我をしやすいので注意してみてください。また、ダックスフントは耳がたれていますので、耳の病気にもなりやすいです。匂いがきつくないか、汚れはひどくないかチェックしてください。そして、この時期のダックスフントは大人への成長が著しいときです。
被毛が大人用に生え変わりますので、抜け毛も激しくなります。まめなブラッシングを心がけてください。
そして、乳歯が永久歯に生え変わります。この時期のダックスフントで噛み癖があるようでしたら、歯が痒いだけかもしれません。固めのおもちゃなどで噛む遊びをさせてあげてください。人間の手をかむようでしたらそのときしっかりとやめさせてください。
ダックスフントの乳歯はなかなか抜けない子もいます。
1年たっても抜ける気配がないようでしたら獣医さんに相談して、抜いてもらう事も検討してください。あまり長い間乳歯が残っていると、食べかすが残りやすくなり虫歯の原因になります。
成長が早いこのころのダックスフントはとてもかわいいです。日に日に成長してしまいますので写真や動画もいっぱいとっておきましょう。
ダックスフントの青年期
生後6ヶ月から1年は人間で言えば思春期です。
心も体も大人に切り替わるときです。人間と同じようにホルモンバランスが崩れちょっと変わった症状が出る事もあります。体つきも変わってきて、少し不恰好になることもありますが成長しきってしまえば整ってきます。
無駄吠えが多くなった、落ち着きがなくなったりすることもありますがしばらくすれば直るでしょう。あまりにひどい場合には獣医さんに相談するといいでしょう。
このころにはドッグフードを与える回数を1日2回ぐらいにします。食べる量は増えていますが、ダックスフントの体型を見ながら与える料を調整します。
運動量も子犬のときより多くなります。毎日の散歩をしっかりと行ってください。ただ歩くだけでなく、適度に走らせたり、ボールなどを使って遊んであげる事も忘れないでください。
この頃になるとオスはマーキングを盛んにするようになります。自分の縄張を表すもので犬の本能ですが、マーキングさせてはいけない場所もありますので注意してください。
知らないうちに知らない人の玄関などにマーキングしてトラブルを招いてはいけません。散歩などのときにメスに乗ってしまうこともあるでしょう。飼い主のマナーをしっかり守るよう心がけてください。
また、メスは生理がきます。2週間ぐらい出血しその後10日ぐらいで最も子供ができやすい時期になります。この期間はなるべく散歩を控えるようにしてほかの犬との接触を避けてください。妊娠を防ぐためと、発情したオス同士のけんかを防ぐためです。
ダックスフントの老齢期
生後8年からは老齢期に入ります。
ダックスフントの寿命は平均で12歳ぐらいです。ですから8歳を越えたあたりから老化が徐々に始まります。
今まで以上にダックスフントの健康や生活に気を配る必要が出てきます。人間と同じで老後の生活が楽しめるよう協力してあげることが大切です。
ではダックスフントの老化現象にはどのようなものがあるのでしょうか?
- 耳が遠くなる
- 目がにごり、白くぼやける
- 目やにや耳垢がつきやすくなる
- 歯垢がつきやすくなり口臭もきつくなる
- 被毛につやがなくなり薄くなる
- まつげやひげが白髪になる
- 筋肉や骨格が衰えて弱々しくなる
- 睡眠時間が長くなる
などがあります。
また、老化したダックスフントと生活していくうえでのポイントとなるのが
- 生活環境に大きな変化を与えないこと
- 散歩などは無理のないように続ける
- 無理な運動、体に負担のかかることは避ける
- 室内温度や湿度と一定に保ち快適にすごせるようにする
- 半年に一回の健康診断を受ける
- 高たんぱく低カロリーの食事にする
- 歯が抜けたようであればやわらかい食事に切り替える
- 病気になりやすくなるので食欲や便、尿の様子を観察する
などです。
少しでも長生きしてもらえるよう細心の注意を払いましょう。
ダックスフントも人間と同じです。老化すれば体も思うように動かなくなります。人間と違うのは言葉を話せないことです。どこがどのように変化してきているかは飼い主である人間がよく観察してあげるしかありません。少しでも変化があるようでしたら早めに対応しましょう。